「叶えるためのルート」にこだわりすぎない
イラストレーターの人が、「イラストだけで食べていけるようになる」という目標を掲げたとします。その際、しばしばあるのが「1日1枚は必ずイラストをSNSにアップすると決める」「SNSのフォロワーを増やすように頑張る」といった方向に目標を分解してしまうことです。
この場合、本来の目的は「自分の描いたイラストが人気となり、実績が積みあがって仕事が増える」こと。その結果、SNSにも人が集まり、告知が人の目に留まりやすくなり、またよい仕事が増えるという流れになることです。
「毎日イラストをアップする」「フォロワーを増やす」は、これを叶えるための手段の1つではありますが、目的ではありません。手段に執着しすぎると、「忙しく、一定の質を保ったイラストを毎日描くのはできないのに、“毎日アップ”にこだわりすぎて、本来なら人に見せないようなイラストも出してしまう」「安易なバズ狙いで炎上し、イラストに興味のないフォロワーばかりが増えてしまう」など、本来の目標から遠ざかるような現象が起きてしまいます。
目的と手段の逆転を起こさないよう、時々振り返りを行いましょう。自分が思い描いたルート以外にも、願いが叶う方法はたくさんあると気づけるはずです。
有名な大谷翔平選手の目標達成シートは、マンダラチャートというかたちで「ドラフト1位を8球団から(獲得する)」という目標に対して、やるべきことを80個に分解しています。
この場合、本来の目的は「自分の描いたイラストが人気となり、実績が積みあがって仕事が増える」こと。その結果、SNSにも人が集まり、告知が人の目に留まりやすくなり、またよい仕事が増えるという流れになることです。
「毎日イラストをアップする」「フォロワーを増やす」は、これを叶えるための手段の1つではありますが、目的ではありません。手段に執着しすぎると、「忙しく、一定の質を保ったイラストを毎日描くのはできないのに、“毎日アップ”にこだわりすぎて、本来なら人に見せないようなイラストも出してしまう」「安易なバズ狙いで炎上し、イラストに興味のないフォロワーばかりが増えてしまう」など、本来の目標から遠ざかるような現象が起きてしまいます。
目的と手段の逆転を起こさないよう、時々振り返りを行いましょう。自分が思い描いたルート以外にも、願いが叶う方法はたくさんあると気づけるはずです。
有名な大谷翔平選手の目標達成シートは、マンダラチャートというかたちで「ドラフト1位を8球団から(獲得する)」という目標に対して、やるべきことを80個に分解しています。
行動のポイントを絞る
目標が達成できる可能性と、そのための行動量はおおむね比例します。行動量が多いほど夢に近づくのは確かといえます。しかし、何事も「時間を惜しんでやる」だけでは息切れしてしまうかもしれません。
行動するにあたって「このステップで大事なことは何か」「省略したり、もっと効率的にできることはないか」と、ポイントを絞った行動を意識することが大切です。意識することには、時短を心掛け、合理化するようになるといった効果もありますが、それだけではありません。1年がかりの長期間で大きな目標を叶えたいのであれば、浮いた時間でしっかり休み、モチベーションを保つことも大切です。行動のポイントを絞って、時間に余裕を生み出しましょう。
「仕事は朝から20時まで。あとは自由時間とする」「休日はプライベートのための時間とする」など、行動にメリハリをつけると、気持ちにもメリハリが生まれます。その結果、モチベーションが上がり、頭の回転が早くなる実感が持てるはずです。やみくもに動くより、目標への道のりが近くなったと感じるでしょう。
行動するにあたって「このステップで大事なことは何か」「省略したり、もっと効率的にできることはないか」と、ポイントを絞った行動を意識することが大切です。意識することには、時短を心掛け、合理化するようになるといった効果もありますが、それだけではありません。1年がかりの長期間で大きな目標を叶えたいのであれば、浮いた時間でしっかり休み、モチベーションを保つことも大切です。行動のポイントを絞って、時間に余裕を生み出しましょう。
「仕事は朝から20時まで。あとは自由時間とする」「休日はプライベートのための時間とする」など、行動にメリハリをつけると、気持ちにもメリハリが生まれます。その結果、モチベーションが上がり、頭の回転が早くなる実感が持てるはずです。やみくもに動くより、目標への道のりが近くなったと感じるでしょう。
日々の進捗(しんちょく)を俯瞰(ふかん)する
「とにかく頑張る」のをお勧めしないのは「苦労するほど、夢が叶う」「目標が達成できる」わけではないからです。人間が1日で集中できる時間は決まっています。たとえば、今読んでいただいているような文章を書くのに2.5時間かかるとして、「集中すれば1日で3本くらい書けるのではないか」と考えるのは失敗のもとです。考えること、ましてや集中して何かに取り組むことは、とても体力を使います。7.5時間、フルに集中できる前提でスケジュールを組むのは危険です。
仕事に取りかかってみたら思いのほか時間がかかること、気分が乗らないこと、はたまた体調がすぐれない日もあるはずです。
「自分が集中を途切れさせず作業ができるのは何時間なのか」「1日のうちで自分が集中しやすいのはいつか」を洗い出し、その日の最重要課題をその時間にやりましょう。それ以外の時間は、移動時間に充てたり、ほかの人との会議を入れるようにすると、苦労せず締め切りを守ることができると思います。
仕事に取りかかってみたら思いのほか時間がかかること、気分が乗らないこと、はたまた体調がすぐれない日もあるはずです。
「自分が集中を途切れさせず作業ができるのは何時間なのか」「1日のうちで自分が集中しやすいのはいつか」を洗い出し、その日の最重要課題をその時間にやりましょう。それ以外の時間は、移動時間に充てたり、ほかの人との会議を入れるようにすると、苦労せず締め切りを守ることができると思います。
「ながら時間」を活用する
デスクの前にいても何も思いつかないのに、通勤時間や、犬の散歩をしているとき、はたまた時間調整のために入ったカフェなどで、パッとアイデアが浮かぶことがあります。ほかにも歯磨きや入浴中など、集中して何かの作業ができるわけではないけれど、考え事はできるタイミングや、「歩く」「他人の目」などの刺激がある時間は、程よい気分転換になります。
デスクの前で「この時間、やるべきことに専念する」だけでなく、このような「ながら時間」「スキマ時間」も活用しましょう。「これ以上集中できない」と感じたときは、歩いて飲み物を買いに行ってみたり、予定があれば早めにアポ先に移動してみるのもいいでしょう。何かアイデアがひらめくこともありますし、何もなくても気分のリセットになることは間違いありません。「移動は30分」「飲み物を買って帰れば5分」など、ながら時間は明確に終わりが決まっていることが多いせいか、ダラダラしてしまう心配がないのもいいところ。
常に目標について思い詰めている必要はありませんが、もし「ながら時間」にいいアイデアが生まれるようであれば、それはいつでも胸の内で目標がはっきり見えているというバロメーターにもなります。
*****
この1年で叶えたい願いがあれば、今のうちに全てメモや手帳、Todoリストに書いておきましょう。そのうえでこの7つの方法を意識して生活します。願いが叶ったら、リストを消し込みましょう。1年後のあなたのリストは、達成された願いで埋められているはずですよ。
デスクの前で「この時間、やるべきことに専念する」だけでなく、このような「ながら時間」「スキマ時間」も活用しましょう。「これ以上集中できない」と感じたときは、歩いて飲み物を買いに行ってみたり、予定があれば早めにアポ先に移動してみるのもいいでしょう。何かアイデアがひらめくこともありますし、何もなくても気分のリセットになることは間違いありません。「移動は30分」「飲み物を買って帰れば5分」など、ながら時間は明確に終わりが決まっていることが多いせいか、ダラダラしてしまう心配がないのもいいところ。
常に目標について思い詰めている必要はありませんが、もし「ながら時間」にいいアイデアが生まれるようであれば、それはいつでも胸の内で目標がはっきり見えているというバロメーターにもなります。
*****
この1年で叶えたい願いがあれば、今のうちに全てメモや手帳、Todoリストに書いておきましょう。そのうえでこの7つの方法を意識して生活します。願いが叶ったら、リストを消し込みましょう。1年後のあなたのリストは、達成された願いで埋められているはずですよ。
中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019