GMOメディアは、生成AIで情報ソースからキーワードを抽出し、そのキーワードに関連するクイズを1分間で約5問作成できる「クイズGPT」技術の特許を取得しました。この特許は、特許番号が特許第7546809号で、問題生成装置、問題生成方法および問題生成プログラムに関するものです。
この「クイズGPT」技術は、GMOメディアが運営するクイズプラットフォーム「まいにちクイズボックス byGMO」や、小テスト作問ツール「コエテコStudy byGMO」に活用されているとのことです。
この「クイズGPT」技術は、GMOメディアが運営するクイズプラットフォーム「まいにちクイズボックス byGMO」や、小テスト作問ツール「コエテコStudy byGMO」に活用されているとのことです。
5000問のクイズ作成に対するコストを95%以上削減!
システムの操作者が、「クイズGPT」に作問したいテーマをに入力すると、外部記憶データベースに生成AIエンジンがアクセスし、テーマの情報を入手します。「クイズGPT」は入手した情報の中から抽出したキーワードを基に問題とその解答、解説文を作成。「クイズGPT」が作成したクイズの中から、品質の条件がクリアできたクイズのみユーザーに公開される仕組みです。
「クイズGPT」(本特許技術)の仕組み
これまでクイズ問題を作成するためには、豊富な知識だけでなく問題文や解説文などの文章を作成するスキルを持つ作成者の存在が不可欠でした。そのため問題の大量作成には多大な人的コストが必要でした。「クイズGPT」により、問題作成にかかる人的コストを削減可能になります。
実際にまいにちクイズボックス byGMOに「クイズGPT」で生成したクイズを5000問導入したところクイズ作成にかかる費用を95%以上削減でき、質の高いクイズを低コストで生成できました。
これまでも問題生成で生成AIは活用されていましたが、人間が作成するような自然な文章での生成には限界がありました。しかし「クイズGPT」では、人間に見劣りしないクオリティの文章生成が可能となりました。
また「クイズGPT」では、一般的なクイズにとどまらず、国家資格「ITパスポート試験」の出題範囲を想定した次のような問題・解説も作成可能です。
問題:トロイの木馬は無害なプログラムとして偽装されるマルウェアである。
正解:〇
解説:トロイの木馬は一見無害なプログラムやデータファイルとして偽装されているのですが、実際にはその中にマルウェアの機能を隠し持っていることがあります。これによりユーザーを騙してインストールさせ、悪意のある行動を開始します。知らずにインストールしてしまうと、システムに悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
問題:RSA暗号の安全性は、素因数分解問題の困難性に依存している。
正解:〇
解説:RSA暗号は、その安全性が大きな合成数が二つの素数に分解される困難さに依存しています。この合成数を設定するために、二つの異なる大きな素数が選ばれます。素因数分解は数学的に難しい問題であるため、RSA暗号は非常に信頼性が高いとされています。
問題:ウォーターフォール・モデルでは、設計中にプログラミングを並行して行うことが一般的である。
正解:×
解説:ウォーターフォール・モデルでは、設計中にプログラミングを並行して行うことは行わないとされています。各工程が完了してから次の工程に進むという原則を守るため、並行作業は避けられます。これによって、進捗管理が容易となり、プロジェクト全体の品質保証が図れます。
実際にまいにちクイズボックス byGMOに「クイズGPT」で生成したクイズを5000問導入したところクイズ作成にかかる費用を95%以上削減でき、質の高いクイズを低コストで生成できました。
これまでも問題生成で生成AIは活用されていましたが、人間が作成するような自然な文章での生成には限界がありました。しかし「クイズGPT」では、人間に見劣りしないクオリティの文章生成が可能となりました。
また「クイズGPT」では、一般的なクイズにとどまらず、国家資格「ITパスポート試験」の出題範囲を想定した次のような問題・解説も作成可能です。
問題:トロイの木馬は無害なプログラムとして偽装されるマルウェアである。
正解:〇
解説:トロイの木馬は一見無害なプログラムやデータファイルとして偽装されているのですが、実際にはその中にマルウェアの機能を隠し持っていることがあります。これによりユーザーを騙してインストールさせ、悪意のある行動を開始します。知らずにインストールしてしまうと、システムに悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
問題:RSA暗号の安全性は、素因数分解問題の困難性に依存している。
正解:〇
解説:RSA暗号は、その安全性が大きな合成数が二つの素数に分解される困難さに依存しています。この合成数を設定するために、二つの異なる大きな素数が選ばれます。素因数分解は数学的に難しい問題であるため、RSA暗号は非常に信頼性が高いとされています。
問題:ウォーターフォール・モデルでは、設計中にプログラミングを並行して行うことが一般的である。
正解:×
解説:ウォーターフォール・モデルでは、設計中にプログラミングを並行して行うことは行わないとされています。各工程が完了してから次の工程に進むという原則を守るため、並行作業は避けられます。これによって、進捗管理が容易となり、プロジェクト全体の品質保証が図れます。
小テスト作問ツール「コエテコStudy byGMO」で教務DXを支援
「コエテコStudy byGMO」とは、科目「情報I」の教科書内容に沿った問題を「クイズGPT」で3000問以上作問し、簡単に小テストを作成できるツールです。教育現場が抱える、プログラミング教育の専門知識を持つ教員の不足や学習教材の準備といった課題を解決するため、「クイズGPT」を通じて教務DXの支援に貢献します。
「コエテコStudy byGMO」の責任者であるGMOメディア サービス開発部 冨髙辰海(とみたか たつみ)氏は、今回の特許取得と今後の展望について以下のようにコメントしています。
「今回の問題生成技術における特許取得は、当社が進めるAI技術開発において大きな一歩となりました。この特許技術は、クイズなどのエンターテインメント分野だけでなく、教育サービスにも積極的に活用し、AI技術を通じた教務DXの支援を目指しています。今後は、この特許技術をさらに発展させ、単なる知識の確認にとどまらない「思考力」を問う問題作成にも挑戦し、より一層教育現場のニーズに応えていきたいと考えています」
同社では、今後もAI技術の進化を取り入れながら、特許技術を活用してサービスの拡充や、社会課題解決への貢献に努めていくとのことです。
教務DXを推進する「コエテコStudy byGMO」は、無料で実証実験に参加する学校を2025年3月31日(月)11時まで募集しています(実証実験参加申し込みはこちら)。授業に向けた準備時間を大幅に削減しながら、生徒の理解度に合わせて適切な課題を提供できるだけでなく、生徒個人やクラス・学年ごとに成績を管理することもできます。申し込み資格は全国の高等学校・高等専門学校すべて(通信制・支援学校・フリースクールも含む)です。興味を持った学校関係者の方は、実証実験への参加を検討してみてはいかがでしょうか。
「コエテコStudy byGMO」の責任者であるGMOメディア サービス開発部 冨髙辰海(とみたか たつみ)氏は、今回の特許取得と今後の展望について以下のようにコメントしています。
「今回の問題生成技術における特許取得は、当社が進めるAI技術開発において大きな一歩となりました。この特許技術は、クイズなどのエンターテインメント分野だけでなく、教育サービスにも積極的に活用し、AI技術を通じた教務DXの支援を目指しています。今後は、この特許技術をさらに発展させ、単なる知識の確認にとどまらない「思考力」を問う問題作成にも挑戦し、より一層教育現場のニーズに応えていきたいと考えています」
同社では、今後もAI技術の進化を取り入れながら、特許技術を活用してサービスの拡充や、社会課題解決への貢献に努めていくとのことです。
教務DXを推進する「コエテコStudy byGMO」は、無料で実証実験に参加する学校を2025年3月31日(月)11時まで募集しています(実証実験参加申し込みはこちら)。授業に向けた準備時間を大幅に削減しながら、生徒の理解度に合わせて適切な課題を提供できるだけでなく、生徒個人やクラス・学年ごとに成績を管理することもできます。申し込み資格は全国の高等学校・高等専門学校すべて(通信制・支援学校・フリースクールも含む)です。興味を持った学校関係者の方は、実証実験への参加を検討してみてはいかがでしょうか。
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。