イギリスを拠点に活動する匿名アーティスト、バンクシー。世界中の道路や壁、橋などをキャンバスに、型版を使った「ステンシルアート」と呼ばれるグラフィティを神出鬼没に登場させるバンクシーは、社会問題に根ざした風刺的な作品で知られ、高く評価されている。
中でも、女の子が風に運ばれる赤いハート型の風船に向かって手を伸ばす、ステンシルアートのシリーズ「風船と少女(Girl with Balloon)」は人気が高く、イギリス人が選ぶ好きなアートの第1位に選ばれたこともある作品だ。
2018年にはロンドンのサザビーズで開かれたオークションで、額装された「風船と少女」シリーズの1枚が104万ポンド(約1億5000万円)で落札された直後、額縁に仕込まれていたシュレッダーによって下半分が細断されるという事態が起き、大きな話題となった。このシュレッダーはバンクシー自身が仕込んだものであることが翌日明かされ、細断された作品には「Love is in the Bin(愛はゴミ箱の中に)」という新たな名前が付けられた。
中でも、女の子が風に運ばれる赤いハート型の風船に向かって手を伸ばす、ステンシルアートのシリーズ「風船と少女(Girl with Balloon)」は人気が高く、イギリス人が選ぶ好きなアートの第1位に選ばれたこともある作品だ。
2018年にはロンドンのサザビーズで開かれたオークションで、額装された「風船と少女」シリーズの1枚が104万ポンド(約1億5000万円)で落札された直後、額縁に仕込まれていたシュレッダーによって下半分が細断されるという事態が起き、大きな話題となった。このシュレッダーはバンクシー自身が仕込んだものであることが翌日明かされ、細断された作品には「Love is in the Bin(愛はゴミ箱の中に)」という新たな名前が付けられた。
バンクシー自身によるオークション翌日のInstagram投稿
さて、このシュレッダー直前の作品に額装を近づけた「風船と少女」が7月26日、GMOインターネットに到着し、社内向けに展示が始まった。
GMOインターネット社内で展示された「風船と少女」(写真右奥)
シュレッダーされた作品に額装を極限まで近づけたBanksy「Girl with Balloon 」が到着。本社内に展示した。
— 熊谷正寿【GMO】 (@m_kumagai) July 26, 2021
芸術のテロリストBanksyは、ある意味インターネットマーケティングの天才。
これから一般公開までは社内のパートナー(社員さん)に見てもらい色々な刺激を感じて欲しいな。 pic.twitter.com/ozc3MlrONj
GMOインターネットグループ 熊谷正寿代表のツイート
GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏は、バンクシーについてTwitterで「芸術のテロリスト・バンクシーは、ある意味インターネットマーケティングの天才」と述べ、「パートナー(従業員)に見てもらい、いろいろな刺激を感じてほしい」とツイートしている。
GMOインターネットグループはエンジニア、クリエイター比率50%超を目指す「ものづくり」の企業集団として「すべてを最高にカッコよく! 美しく! 気持ちよく!」を実現するために、本物のアートに触れ、感性を磨く機会として今回の社内展示に踏み切ったとのこと。
9月1日からは、グループが第2本社を構える渋谷フクラス・東急プラザ内にある「GMOデジタル・ハチ公」を改装。「世界一小さな美術館@GMOデジタル・ハチ公」として公開し、「風船と少女」もその一角に展示される予定だ。
i4U編集部
i4U(アイ・フォー・ユー)は、新しい「情報」と「感動」と「笑顔」をお届けする、GMOインターネットグループのオウンドメディアです。有名メディアでの執筆・編集経験者による記事をお楽しみください。