スマートフォンにも便利!プチプラで“買う価値あり”の仕事に使える撮影アイテム5選

齋藤 千歳

Special使ってみた買い物

「撮影BOX」税込880円

短時間で効率的にコストをかけずに撮影するのもプロ技

「撮影BOX」のパッケージ。収納時は約36×31×4cmになるなので収納も簡単です

今や昔のお話ですが、30〜40年前には、大きなカメラを使って、大きくて高価なフィルムを使うと、感材費(フィルムや現像などにかかる費用)が高くなるから、より儲かったという話を先輩カメラマンから聞くことがあります。

デジタルカメラ全盛の今、そもそも感材費が出る仕事はほとんどありませんし、多くの記事執筆がそもそも写真撮影費込みで計算されているのが普通だと筆者は感じています。

極端にいうならば、この記事の写真撮影に100万円オーバーの高級なカメラやフラッシュを使おうと、片手でスマートフォンで撮ろうと、撮影費込みの原稿料は変わらないのです。

組み立てると500ml缶が撮影できる程度のサイズになります

すると、諸先輩方のようにいかにコストと時間を積み上げるかではなく、いかに時間とコストをかけずに写真を撮るかが死活問題になります。極論、手のひらに乗るような小さな製品1つを撮影するために、背景などの撮影セットを組み替える時間ももったいないのが本音です。

そんなときに予想以上に活躍してくれるのが「撮影BOX」(税込880円)。筆者が現在使っているものは三代目で、スリーピーで購入したものです。折りたたみ式で、収納時には約30×30×3.5cmになるので収納スペースを取らないのが大きなメリット。

広げると約30×30×32.5cmになるので、ちょっとした小物、最大で500ml缶サイズくらいのものまでを撮影可能です。しかも「撮影BOX」にはLEDライトが装備されているので、USBケーブルで電源を供給して、背景紙をセットすれば撮影できる状態になります。

例えばこんなスマートリングなどのアクセサリーも、映り込みを気にせず簡単に撮影できるので便利です

LEDライトはUSB Type-Cに対応しており、ACアダプターだけでなく、モバイルバッテリーなどからの給電も可能。家庭用電源の確保できない屋外でも、簡単に小物撮影が可能になるのがうれしいポイントです。

ネットオークションやフリーマーケットに使用する商品写真も簡単に撮影できます。多くの方がご存じのとおり、商品紹介の写真のクオリティが高いだけで、高く早く売れるのはよくあること。プロだけでなく、多くの方にもっと活用していただきたいアイテムです。

「粘着クリーナー」税込330円&「ブロアー」税込110円

ホコリ・汚れ対策はアナログ+デジタルがコスパよし

スリーピーで販売されている「粘着クリーナー」は大容量な点が魅力です

プロとアマチュアの商品・アイテムの撮影の大きな差の1つが、実はホコリ・汚れへの対策ではないでしょうか。筆者はフィルム写真の時代に新人のカメラマンがホコリの処理を怠ったために編集長から数カ月の出入り禁止を命じられているのを目撃したことがあり、今でも非常に気になります。

商品やアイテムの表面に付いたホコリや汚れは、フラッシュなどで撮影するとより目立つことが多く、フィルム時代にはかなり厳密に事前に取り除いてから撮影を行うのが常識でした。前出のカメラマンはこれを怠ったわけです。

ダイソーの「ブロアー」。税込110円という価格が最大の魅力です

ですが、前出のとおり、現在はデジタルが当然ですし、なるべく短時間で撮影する必要もあるわけです。となると、そのまま撮影して、気になるホコリや汚れは、デジタルの後処理で取ればいいと感じるかもしれません。

筆者はそのために、実際、ペンタブレットを用意し、後処理の効率もアップしています。ですが、ホコリや汚れの位置や種類によっては、単純にアナログで物理的に除去したほうが早くて簡単なことも多いのです。

粘着ジェルの量が多いので、一気に広い面積の汚れを除去できます

そこで用意しているのが、スリーピーの「粘着クリーナー」(税込330円)とダイソーの「ブロアー」(税込110円)です。さほどに汚れやホコリが気にならないものは、撮影前に「ブロアー」でホコリを吹き飛ばしてから撮影。

汚れやホコリの気になるものは「粘着クリーナー」を使って、きれいにしてから撮影しています。スリーピーの「粘着クリーナー」のよいところは約220gと量が多いので、1度に広い面積のホコリや汚れを除去できることです。作業効率が確実に上がります。

「ブロアー」については、プロなのだからもっともちゃんとしたものをという意見もあるでしょう。しかし、実は、この「ブロアー」を筆者は商品撮影のホコリを飛ばす専用にしています。カメラの接点やセンサーに使うブロアーとは別にしているのです。

大きさや質感、機能も含めて、子どもたちの興味をひくようです

おかげで、撮影時にホコリを飛ばすために「ブロアー」を探すことなく効率的に仕事を進めることができます。さらにブロアーを仕事部屋に置いておくと、息子たちが遊び道具に持って行ってしまうこともあり、1個110円の「ブロアー」は予備を用意しておくのも簡単で本当に便利です。

最近はプロでなくても商品撮影を行う機会が増えています。撮影の前と後にホコリと汚れに対策できるようにしておくとクオリティがぐっと上がりますので、ぜひ試してみてください。

使用頻度の高いものは買い増し・ステップアップも

価格が安いので予備を用意するのも簡単なのがうれしい

左がプロ向け機材、右がプチプラ。プチプラの撮影用LEDも健闘していますが、さすがに耐久性などには違いがあります

プチプラで気になる写真や撮影関連アイテムがあると、筆者はだいたい購入して、実際に使ってレビュー記事などしています。そんな中から実際に使用して生き残ったのが今回紹介した4カテゴリー5アイテム。そのため、どのアイテムもおすすめです。

ただし、紹介した撮影BOXはすでに3代目ですし、スチール製自立式一脚は何本も所有するライトスタンドのうちの1本、マイクライト付三脚のLEDライトも本格的なLEDの予備としてスマートフォンでの撮影のメインとして使っています。粘着クリーナーとブロアーに至っては消耗品扱い。

残念ながら、堅牢性や耐久性といった部分では、専門メーカーの販売しているプロ向け機材とは、かなり異なるので注意が必要です。逆に価格も手軽で、入手も簡単なので、予め予備を用意したり、メインが破損した際には出先でも簡単に入手できる点は大きなメリットです。

どのくらいの頻度で使うのか? どのくらいの効果が得られるのか? 判断できない初めての撮影機材として、今回紹介したプチプラのアイテムは本当に便利。しかし、気に入って使用頻度が高くなる場合は、よりクオリティの高い専門メーカーの機材にステップアップするのもおすすめの選択肢です。
48 件

齋藤 千歳

フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族4人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。

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