洋館カフェで小豆スイーツとディスクオルゴールの音色を楽しむ
カフェ・ド・モトナミのアール・ヌーヴォー風のおしゃれな看板(筆者撮影)
富士屋ホテル周辺でお勧めなのは、ホテル正面に立つ2階建ての洋館。100年以上前に富士屋ホテルのバス待合室として建設された建物です。
現在はカフェとしてリノベーションされていて、入口には「カフェ・ド・モトナミ」の金属製のおしゃれな看板が掛かっています。コーヒー、紅茶などのドリンクのほか、小豆を使ったスイーツやカレー、サンドイッチなどの軽食もいただけるお店です。
現在はカフェとしてリノベーションされていて、入口には「カフェ・ド・モトナミ」の金属製のおしゃれな看板が掛かっています。コーヒー、紅茶などのドリンクのほか、小豆を使ったスイーツやカレー、サンドイッチなどの軽食もいただけるお店です。
「ザ・喫茶店」といった趣のカレーライス(筆者撮影)
サンドイッチは厚めのバンズが特徴(筆者撮影)
小豆や白玉などを添えた和風スイーツも楽しめる(筆者撮影)
しかし、スイーツや食事だけが、このお店のウリではありません。
実はカフェ2階の奥には、130年前にドイツで作られたというディスクオルゴールが鎮座していて、オーナーにお願いするとコインを入れて演奏してもらえるのです。
実はカフェ2階の奥には、130年前にドイツで作られたというディスクオルゴールが鎮座していて、オーナーにお願いするとコインを入れて演奏してもらえるのです。
落ち着いた雰囲気の店内2階(筆者撮影)
2階奥に鎮座する大きなオルゴール(筆者撮影)
手入れの行き届いたオルゴールのディスク(筆者撮影)
オルゴール本体右側には「10フェニヒ硬貨の投入以外の方法でこのマシンを作動しようとすれば、刑事罰が科せられます」といかにもドイツ人らしい堅苦しい注意書きがドイツ語で書かれています。私は趣味で、全国各地のオルゴール美術館を見てきましたが、コーヒーをいただきながら目の前でディスクオルゴールの音色を楽しめるところはこちらしかありませんでした。
オルゴールの硬貨投入口と注意書き(筆者撮影)
印象に残っているのは、昨年3月、雪の日に年配のドイツ人ご夫妻を案内したときのことです。初めにお連れした大涌谷では雪で何も見えず、お客様の「寒くてこんなところにはいられない。屋内で楽しめるところに行きたい」とのご希望で、カフェ・ド・モトナミにご案内しました。
食事の後、オーナーにお願いしてオルゴールの演奏が始まると、お客様は目を丸くされました。
奥様は大喜びでスマホを取り出して動画を撮影。旦那様はスマホに何やら話しかけて画面を私の前に。「これはいつ、どこで作られたものですか」と翻訳されています。
私もスマホを取り出して「130年前にあなたの母国ドイツで作られたものです」と翻訳アプリ越しに説明。お客様をオルゴールの右側に誘導して、「10フェニヒ硬貨の投入以外の方法で……」と書かれたプレートを指さしたところ、再びスマホに話しかけて私の顔の前に。そこには「私たちドイツ人の独特な言い回しだ。間違いなくこれは我がドイツで作られたものだ。素晴らしい」と表示されていました。
その後「向かいの城のような建物は?」と聞かれたので富士屋ホテルにもご案内したところ、ミュージアムとバルコニーをじっくり見学され、結局この一帯で3時間以上滞在され、非常にご満足いただけました。
食事の後、オーナーにお願いしてオルゴールの演奏が始まると、お客様は目を丸くされました。
奥様は大喜びでスマホを取り出して動画を撮影。旦那様はスマホに何やら話しかけて画面を私の前に。「これはいつ、どこで作られたものですか」と翻訳されています。
私もスマホを取り出して「130年前にあなたの母国ドイツで作られたものです」と翻訳アプリ越しに説明。お客様をオルゴールの右側に誘導して、「10フェニヒ硬貨の投入以外の方法で……」と書かれたプレートを指さしたところ、再びスマホに話しかけて私の顔の前に。そこには「私たちドイツ人の独特な言い回しだ。間違いなくこれは我がドイツで作られたものだ。素晴らしい」と表示されていました。
その後「向かいの城のような建物は?」と聞かれたので富士屋ホテルにもご案内したところ、ミュージアムとバルコニーをじっくり見学され、結局この一帯で3時間以上滞在され、非常にご満足いただけました。
大正時代のインフラの要、元・宮ノ下郵便局
今はゲストハウスとして使われている元・宮ノ下郵便局(筆者撮影)
もう1つお勧めしたいのが、カフェ・ド・モトナミから数軒強羅寄りに建つ白い2階建ての洋館。現在は宿泊施設(HakoneHOSTEL1914)ですが、元・宮ノ下郵便局の建物です。
政府要人や海外からのお客様が多かった宮ノ下の郵便・通信のインフラの要として大正3年(1914年)に整備された建物で、2階の電信室・電話交換室は昭和34年まで、1階の郵便局は昭和44年まで使われていたようです。
政府要人や海外からのお客様が多かった宮ノ下の郵便・通信のインフラの要として大正3年(1914年)に整備された建物で、2階の電信室・電話交換室は昭和34年まで、1階の郵便局は昭和44年まで使われていたようです。
1階には郵便局で使われていたカウンターがそのまま残っている(筆者撮影)
現在でも1階の郵便局のカウンターは残っていて、扉を開けると大正時代の郵便局の雰囲気を感じることができます。HakoneHOSTEL1914の管理人の方に確認したところ、扉を開けてカウンターを見るのは構わないとのことでした。
今回ご紹介したスポットはいずれも、先日、首都圏在住のプロのガイドさんを案内したときにも「これは知らなかった。天候が悪い時には喜ばれると思う」と太鼓判をいただいたコースです。
風雨が厳しい日だけでなく、天気が良い日でももちろん楽しめるスポットばかり。箱根にお越しの際にはぜひ、宮ノ下にも途中下車してみてください。
今回ご紹介したスポットはいずれも、先日、首都圏在住のプロのガイドさんを案内したときにも「これは知らなかった。天候が悪い時には喜ばれると思う」と太鼓判をいただいたコースです。
風雨が厳しい日だけでなく、天気が良い日でももちろん楽しめるスポットばかり。箱根にお越しの際にはぜひ、宮ノ下にも途中下車してみてください。

美馬 哲
タクシー乗務員/「箱根観光情報新聞」編集長
10年前、企業の管理職を辞して箱根へ移住。旅館勤務を経て、現在はタクシー乗務員として日々観光客を案内している。2019年に「箱根観光情報新聞」を創刊し、編集長として地域の魅力や旅人との出会いを発信中。













