添加物・保存料ゼロの晩ごはんを会社で受け取り？GMOインターネットグループ「GMO Yours おうちごはん」

2025.6.2

お弁当に、食卓のあと一品に……使い方いろいろ

おうちごはんは、さまざまなライフスタイルのパートナーに利用されているそうですが、子育て世帯ではどのように使われているのでしょうか。現場の声を聞いてみました。

まず、おうちごはんの利用頻度は「月に2回ほど」「3週間に1度」など人によって異なりますが、共通しているのは「あと一品がほしいとき」「夕食づくりがつらい日に助かる」といった使われ方です。

赤ワイン香るこだわりデミグラスのミートボールは人気メニューのひとつ（写真はパートナーからの提供）

そして16歳と14歳の息子2人がいる40代のパートナーは「平日のお弁当の一品に使っている」とのことで、自宅の夕食だけでなくお弁当作りでも冷凍ミールキットは活躍しているようです。

おうちごはんの「鮭のレモンペッパー」がお弁当の主役（写真はパートナーからの提供）

味やボリュームについても「圧倒的に味がおいしい！」「カレーは本格的なスパイスの味で、魚はふわふわ」といった好意的な声がたくさん。「味が劣る」「食感が悪い」といった冷凍食品にありがちなイメージを良い意味で裏切ってくれているようです。

解凍して温めるだけで栄養バランスの良い食事が完成する。“手抜き”ではなく、タイパを重視した“賢い選択”として使えるところが、「おうちごはん」の最大の魅力なのかもしれません。

オフィスの外でもパートナーを支える福利厚生

多くのパートナーの共感を集めている「おうちごはん」。「夕食づくりの悩み」をどう捉え、どう制度に落とし込んだのか。おうちごはんを立ち上げたGMOインターネットグループグループ管理部門統括グループ総務部福利厚生チームの新里篤子氏に、開発の裏側とこれからについて聞きました。

——おうちごはんの制度が始まったいきさつを教えてください。

きっかけは、社内の提案制度「くまのみみ」に寄せられた一通の投稿でした。

「帰宅後の夕飯づくりがしんどい」「ついファストフードやコンビニに頼ってしまう」……そんな切実な声に「これは本当にリアルな悩みだな」と思わず胸を打たれました。

くまのみみは、GMOインターネットグループで全パートナーが会社に改善提案を届けられる制度です。ここに寄せられた意見は全て、役員が目を通します。

そしてこの「夕飯づくりがしんどい」という投稿には、他のパートナーからも驚くほど多くの賛同コメントが集まりました。実は「くまのみみ」史上最多の反響でした。「これはなんとかしなければ！」と、制度化に向けて検討を始めました。

——おうちごはんを実現するうえで、特に意識した点は？

まず大前提として「安心・安全な食事であること」は絶対に譲れませんでした。おうちごはんは、パートナーがランチを食べる社員食堂の「GMO Yours」のメニューと同様に、管理栄養士が監修しています。

例えば禁止食材として合成着色料、保存料、ソルビトールなどは使っていません。さらに、野菜をたくさん取れるようメニューを設計しました。副菜2品とサラダ1品を組み合わせれば、野菜を8品目以上、1食で180g以上摂取できます。

——確かに、おうちごはんは野菜をうまく取り入れているなという印象でした。

よかったです！ちなみに厚生労働省が推奨している成人に対する個人目標では「1日あたりの野菜摂取量を350g以上」となっています。ぜひおうちごはんを活用して、野菜をたくさん召し上がっていただきたいです。PFCバランス（たんぱく質・脂質・炭水化物の理想比率）も厚労省の基準をもとにしています。

そのうえで、「あと一品あると助かるよね」とか「もう少し彩りがほしいよね」といった、暮らしのちょっとしたニーズに応えられるよう、副菜の種類や価格帯にも気を配りました。

——新里さんにとって、おうちごはんはどんな存在ですか？

私たちのチームは、オフィスの福利厚生施設の運営管理がミッションです。ですから、極端にいうなら「オフィスの中のことを守る」存在でした。

でも、おうちごはんは、パートナーがオフィスを出た後の生活や食卓、そしてその先にいらっしゃるご家族の健康まで守れます。ですから、おうちごはんは私たちが提供できる最強の福利厚生サービスだなと感じています。

——今後の展望についても教えてください。

改善したいことはまだまだあります。例えば今は渋谷拠点に勤務するパートナー限定のサービスですが、今後は場所を問わず使ってもらえるように、新しい受け取り方法などを検討しています。

メニュー開発も引き続き強化していきます。栄養バランスやおいしさはもちろん、多様なライフスタイルや好みにフィットする選択肢を、もっと広げていきたいですね。