いまや、ネット上にはさまざまなメディアが乱立しています。そんな中で、多くのユーザーに訪れてもらうべく、運営者は試行錯誤し、あらゆる努力をしていることでしょう。メディアの規模を示す1つの指針が、PV(ページビュー)です。対外的にサイトの人気度を示す数値としても用いられますが、同じ訪問者が何度も同じページを見ても、その回数分がカウントされるため少々多めの数値になりがちです。そのため、ユニークユーザー数やセッション数など、実質的なアクセス数を示すその他の指針のほうが重要視されるケースもあります。
これら訪問者数のほかに、運営者が注意すべき指針に離脱率や直帰率があります。どちらもGoogleが提供する「Google Analytics」(アクセス解析ツール)のなかの指標の1つ。離脱率とは各ページごとに算定され、ユーザーがサイトを離脱する直前に見たページだった割合です。サイト内のほかのページに移らず、このページで読むのをやめたということは、この離脱率の高いページに記事の魅力やほかのページへの誘導の工夫が足りない可能性があります。
一方で直帰率とは、サイトを訪れて目的の1ページだけを見て、ほかのページを見ずにサイトを離れた割合をカウントしています。サイトを訪れた人のうち、何人が直帰したかを表わす数値が直帰率となり、数値が高いことは望ましくないとされています。
これら訪問者数のほかに、運営者が注意すべき指針に離脱率や直帰率があります。どちらもGoogleが提供する「Google Analytics」(アクセス解析ツール)のなかの指標の1つ。離脱率とは各ページごとに算定され、ユーザーがサイトを離脱する直前に見たページだった割合です。サイト内のほかのページに移らず、このページで読むのをやめたということは、この離脱率の高いページに記事の魅力やほかのページへの誘導の工夫が足りない可能性があります。
一方で直帰率とは、サイトを訪れて目的の1ページだけを見て、ほかのページを見ずにサイトを離れた割合をカウントしています。サイトを訪れた人のうち、何人が直帰したかを表わす数値が直帰率となり、数値が高いことは望ましくないとされています。
直帰率の高さは広告収入の低下につながる
これらの数値が高いと、どういう不都合が起きるのでしょう。メディア向けに最適なコンテンツをレコメンドするサービス「TAXEL by GMO(以下、TAXEL)」を運営するGMOアドマーケティング メディアコンサルティング部 部長の長谷川勝宣さんによると、「広告収入がメインで運営しているメディアの場合、ユーザーが何もせずに帰ってしまうということは、そこに表示されている関連記事や広告を参照する可能性が低いことを意味しています。ユーザーがサイト内を回遊すれば、それだけ広告に触れる可能性が増えるので、何も見ないユーザーは収益的な観点からすると、何も生み出さないわけです」と話してくれました。
ほとんどのメディアは、広告収入により成り立っているはずです。広告には、ユーザーに見られただけで収入が発生するものもあれば、クリックされて収入が発生するもの、クリックした先で商品を購入すると収入が発生するものなど、さまざまなパターンがあります。
そのため、基本的にできるだけサイト内を回遊してくれたほうが、広告が目に入るはずですし、たとえ広告に反応せずにほかの記事を見に行ったとしても、それがこのサイトを気に入ってくれて、再び訪れてくれる可能性もでてきます。
ほとんどのメディアは、広告収入により成り立っているはずです。広告には、ユーザーに見られただけで収入が発生するものもあれば、クリックされて収入が発生するもの、クリックした先で商品を購入すると収入が発生するものなど、さまざまなパターンがあります。
そのため、基本的にできるだけサイト内を回遊してくれたほうが、広告が目に入るはずですし、たとえ広告に反応せずにほかの記事を見に行ったとしても、それがこのサイトを気に入ってくれて、再び訪れてくれる可能性もでてきます。
サイトを離れる前にレコメンドを表示
広告の入れ方はメディアによってさまざまですが、記事の終わりだったり、途中だったりによく表示されています。こうした広告の表示方法は、大きなメディアだとたいがい専門のサービスを導入しているはずで、TAXELもそういったサービスの1つです。
TAXELではメディアの「回遊向上」と「収益向上」の両成長をサポートすべく、直帰率を改善する技術として特許を取得した「離脱位置レコメンド」は、記事のどのあたりでユーザーが離脱するのかを計測。離脱しそうな位置に自動でレコメンドを挿入し回遊を促進させます。
「レコメンドは記事コンテンツの終わりに載せるのが普通です。なぜそこにあるかというと、記事を読みに来たユーザーが読み終わった際に『次、何しようかな』となるからなんです。そこに記事でも広告でも次へ移るための手段を用意しておけば、興味のある記事なら回遊してくれますし、広告に反応するユーザーであれば、そこで収益が発生するわけです。
しかし、離脱してそこまでたどり着かないユーザーの場合、記事の途中にレコメンド配置して、回遊を促すようにします。そのため、記事途中では広告よりもユーザーが興味のある記事を表示するようレコメンドしています」(長谷川さん)。
TAXELではメディアの「回遊向上」と「収益向上」の両成長をサポートすべく、直帰率を改善する技術として特許を取得した「離脱位置レコメンド」は、記事のどのあたりでユーザーが離脱するのかを計測。離脱しそうな位置に自動でレコメンドを挿入し回遊を促進させます。
「レコメンドは記事コンテンツの終わりに載せるのが普通です。なぜそこにあるかというと、記事を読みに来たユーザーが読み終わった際に『次、何しようかな』となるからなんです。そこに記事でも広告でも次へ移るための手段を用意しておけば、興味のある記事なら回遊してくれますし、広告に反応するユーザーであれば、そこで収益が発生するわけです。
しかし、離脱してそこまでたどり着かないユーザーの場合、記事の途中にレコメンド配置して、回遊を促すようにします。そのため、記事途中では広告よりもユーザーが興味のある記事を表示するようレコメンドしています」(長谷川さん)。
離脱位置を測定し、離脱が多くなる前にレコメンドを挿入して回遊を促します
ユーザー側からしても、記事の途中に広告が挟まっていると、いい気持ちはしませんから、その時点であえて広告をクリックしてもらわなくても、回遊を促すほうがメリットは高いというわけです。もちろん、サイト運営者と相談の上、何を表示するかを決めているそうですが、専門家の知見を生かしたほうが収益性の向上にもつながりやすくなります。
飯島 範久