とにかくペルチェ冷却キット(温度制御部分を除く)を組み立てる!
説明書はないし、ターミナルブロックを使うマイナスドライバーがないので、温度制御とか高度なことは置いておいて、まずは冷却部分のみを作ることにしました。先ほど、ペルチェ素子は電流を流すと冷却面と加熱面ができる特性があると書きました。
ペルチェ素子そのものはこういうやつです。
購入したキットは、ペルチェ素子の冷却面と加熱面にそれぞれヒートシンクとファンが既に取り付けられています(超便利)。冷却面の冷気を冷蔵庫内にファンで送り込み、加熱面の熱気は冷蔵庫の外にファンで逃すようにすれば良いわけです。加熱面側が+、冷却面側が-になるよう配線し12Vの電圧をかけます。
購入したキットは、ペルチェ素子の冷却面と加熱面にそれぞれヒートシンクとファンが既に取り付けられています(超便利)。冷却面の冷気を冷蔵庫内にファンで送り込み、加熱面の熱気は冷蔵庫の外にファンで逃すようにすれば良いわけです。加熱面側が+、冷却面側が-になるよう配線し12Vの電圧をかけます。
はい、ペルチェ冷却ユニットが完成しました!……って、見た目はただのPCの冷却ファンのようですね。スイッチも付けていないので、プラグをコンセントに挿すと冷却ユニットが起動し始めます(ということは、スマートプラグを取り付ければ、スマホから操作つまりIoT化できるわけです!)。
発泡スチロールを冷蔵庫の箱として活用
予備実験として、日本酒を保冷剤と一緒に発泡スチロールの箱に入れて長時間保存してみたところ、室温25度程度の暑い日でもかなり保冷効果が持続したので、冷蔵する箱は発泡スチロールにすることに。発泡スチロールは加工しやすいので、ペルチェの冷却ユニットもうまくはめ込むことができます。
発泡スチロールに保冷剤を入れるだけで冷蔵庫として結構優秀ではある
冷蔵庫ができました!
じゃーん!
これ、冷蔵庫ですよ?
ちなみにふたの裏はこうなっています。
ちなみにふたの裏はこうなっています。
冷却面が冷蔵庫の内側になるよう配置します
プラグをコンセントに挿すとすぐに冷却が始まります。ちなみに起動時は、結構うるさいです(笑)。さて、この冷蔵庫、どのくらい冷えるのでしょうか?
まだまだ続きますよ。続いては、この冷蔵庫の冷却機能の評価と、さらに冷蔵庫のIoT化をしてみたいと思います!
まだまだ続きますよ。続いては、この冷蔵庫の冷却機能の評価と、さらに冷蔵庫のIoT化をしてみたいと思います!
本当に冷えるのか
冷蔵庫の冷却性能を確かめるため、作った冷蔵庫の中と外にSwitchbotのIoT温度湿度計を入れ、冷蔵庫の外と中の温度湿度を記録します。IoT温度湿度計を使うことで、冷蔵庫を開け閉めして冷気を逃すようなことなく、スマホで温度湿度を測定・記録することができます。
これがマイ冷蔵庫です(笑)!
これがマイ冷蔵庫です(笑)!
冷蔵庫の外です
冷蔵庫の中です
暖房の効いた部屋、気温21度でスタートしました。
30分後は?
外が20.1度に対し、冷蔵庫内は16.2度となりました。
60分後は?
外が20度に対し、冷蔵庫内は16.1度のまま…。
グラフからも、16.1度でサチっているようなので、冷却性能は-4度という結果となりました。
グラフからも、16.1度でサチっているようなので、冷却性能は-4度という結果となりました。
冷蔵庫内の温度湿度変化です
冬の時期の外気の最高気温が15度だとして、4度冷えると11度ですから、これでギリギリ充分な場合もあると考えられますが、やはり日本酒の保存を考えると心許ないので、もっと冷却性能をあげるために改善をすることにしました。
ななみん
ライター
通信会社勤務。「ななみん IoT」でおなじみ。自転車シェアサービス立ち上げ、スマートフォンの開発、FinTechサービスの立ち上げなどを経験。 好きなものは、ガジェット、ネコ。好きな人は、アインシュタイン、ショパン。一戸建て自宅のIoTハウス化に挑戦中。 最近は日本酒に興味あり。