利用経験者約2割は多い？少ない？「ふるさと納税徹底調査」

2021.11.18

返礼品の8割以上が「食料品」と、圧倒的人気

利用されている「返礼品の種類」についての調査では、ほとんどが食料品になっていることが分かります。返礼品は地元の名産品などが用意されていることが多く、地元の「肉類（加工品含む）」（約19.8％）、「魚介・海産物類（加工品含む）」（約16％）、「果物・フルーツ（加工品含む）」（約13.5％）、「米・パン・麺（加工品含む）」（約11.1％）、「お菓子・スイーツ（加工品含む）」（約9％）といった回答が多く見られました。「伝統工芸品」も約1.8％とわずかながら利用されているとのことです。

ふるさと納税の返礼品の種類

ちょっと変わった返礼品では、「千葉マリンスタジアムの旧人工芝」「11ぴきのねこのぬいぐるみ」「トイレットペーパー2年分」などというのもありました。そのスポーツチームのファンなら、地元民ならずとも欲しくなりそうですね。

返礼品の最高金額は8割の人が「2万円以下」

これまでに受け取った返礼品の最高金額については、約8割の人が「2万円以下」と回答しており、そこまで高額な寄附をしている人は多くないようです。サラリーマンなど給与所得者で5自治体以内でふるさと納税を行うのであれば、ワンストップ特例制度を利用することで確定申告せずに利用できるので、比較的気軽に利用している人も多いのかもしれません。

ふるさと納税の返礼品の最高金額

中には、2万円以上5万円以下が約13.7％、それ以上が約5.5％とあり、10万円を超える寄附をしている人も約2.2％いるそうです。高額納税者ほどふるさと納税のメリットも享受できるので、返礼品選びも楽しそうですね。

返礼品の最高金額が大きいほど複数の自治体に寄附!?

「1年間にどのくらいの数の自治体に寄附するのか」を、先ほどの「返礼品の最高金額」と関連付けて見てみると、この2つには強い相関関係があることが分かります。

「1年間にどのくらいの数の自治体に寄附するのか」と「返礼品の最高金額」との相関関係

6カ所以上に寄附をしている人の割合は「10万円以上」が約44.5％、「5万円～10万円」が約30.7％、「2万円～5万円」が約25.4％と、返礼品の最高金額が高ほど多くの自治体に寄附している傾向があります。とはいえ全体の割合で見ると、ワンストップ特例制度を使える5つの自治体までに留めている人が多いようです。

一方で、1つの自治体だけと回答した方は、2つ以上と回答した方と比べ、これまでの最高額でも1万円以下という割合が非常に高くなっています。ここには「試しにやってみた」という人が多く含まれているのかもしれません。

50代以下の現役世代の約半数がワンストップ特例制度を利用

ふるさと納税をしたことのある人におけるワンストップ特例制度は20代～50代の現役世代で広く利用されており、その利用率は各年代とも5割ほどとなっています。給与所得者の中で、いくつかの条件を満たしている人が対象の制度なので、利用できる人の多くはすでに利用していると考えることができそうです。

ふるさと納税利用経験者におけるワンストップ特例制度の利用実態

ふるさと納税の締め切りは12月31日まで！

ふるさと納税は先ほども紹介したように、さまざまな目的を持った制度です。「遠く離れた故郷を応援したい」という元々の目的に即した利用法はもちろんのこと、「歴史的に有名な自治体を応援したい」「好きなスポーツチームの地元を応援したい」、さらには「好きな返礼品が欲しい」という目的まで、さまざまな使い方ができます。

ふるさと納税の締め切りは12月31日までなので、関心を持った人は地元の自治体や好きな自治体の返礼品をチェックしてみてはいかがでしょうか？

アンケートを通して、あなたの“声”を届けてみませんか？

infoQでは、「ふるさと納税徹底調査」のほかにさまざまなアンケート調査を行っています。調査依頼元から委託されて配信されるアンケートに答えると、商品券などと交換できるポイントをもらえるだけでなく、企業や研究機関の「商品開発」や「サービス向上」に活用されるため、アンケートを通じた社会貢献も行えます。

ポイントは1ポイント＝1円で、2018年にはinfoQ会員に3億円を超えるポイントが発行されたとのこと。短時間で回答できるアンケートもあり、通勤・通学の時間を有効利用したい学生や社会人、家事や子育てのスキマ時間を有効活用したい主婦（夫）にも利用されているとのことです。興味を持った人は、アンケートサイト「infoQ」へ登録してみてはいかがでしょうか。

infoQのWebサイト

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安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。