GMOインターネットグループでサイバー攻撃対策事業を展開するGMOサイバーセキュリティ byイエラエ（以下、イエラエ）は、宇宙光通信技術を開発するワープスペースと業務提携しました。両社は、宇宙衛星システムにおけるサイバーセキュリティの確立と、その持続的な利活用を目指して共同研究を進めていきます。

今回の提携では、人工衛星システムを仮想空間上に再現するワープスペースの「宇宙デジタルツイン技術」と、イエラエが培ってきたサイバーセキュリティの専門知識を融合させ、宇宙システムの安全な開発・運用を支援する次世代型プラットフォームの実現を目指します。

この次世代プラットフォームでは、複数の人工衛星が連携して運用される「衛星コンステレーション」と呼ばれる宇宙システムなどを、仮想空間上に精緻に再現します。イエラエは、この仮想環境を活用し、宇宙システムに携わる技術者へのセキュリティ教育や、サイバー攻撃発生時の影響を最小限に抑えて迅速に復旧するための「インシデントレスポンス訓練」の提供に注力します。

ワープスペースの宇宙デジタルツイン技術により、衛星などの実機に影響を与えずに仮想空間上で繰り返し訓練を実施でき、複雑で高度なサイバー攻撃やシステム障害への対応力を高めることができます。

今回の提携について、ワープスペース 代表取締役CEO 東 宏充氏は次のように述べています。
「サイバーセキュリティ業界において、世界的にもトップレベルの技術を保有するイエラエ社と協同することで、これからの宇宙産業における安全安心を創り上げることができるとを確信しております。宇宙はサイバーと同様のボーダーレス空間であり、世界のあらゆる力が直接激突する極めて厳しい環境です。この宇宙もサイバー同様、社会実装に向けた段階を迎え、さらなる競争や衝突が生まれることが容易に想像できます。ワープスペースはこの業務提携を通じて、この重要且つ深刻な課題を解決するソリューションの提供に向けて尽力いたします」

宇宙産業の安全性を支える新たな取り組みとして、今後の展開にも注目が集まりそうです。