いろんな対話型AIが選べる「Poe」を使って気軽にAI活用を始める方法

2023.8.16

ボットを使ってみよう

Poeでは自分でAIチャットボットを作ることができます。また、作成したボットは共有できるので、検索によって他の人が作ったボットを使うこともできます。

サイドバー「ボットを検索する」をクリックすると、世界中の人が共有したボットが表示されます。メッセージを絵文字で言い換えてくれたり、ラップ生成や履歴書の改善、ガンジーのボットなど、バリエーション豊かです。

ここでは、大したことを言わずとも、すごく専門的で複雑なことを言っているように文を修飾してくれる「装飾ボット」を見てみましょう。

「お腹がすいたけど、買い物に行きたくない、料理もしたくない」と入力してみました。こういう日、ありませんか？ご飯の支度が面倒なのを、それっぽい感じに言い換えられたら、と思ったのですが……。

言い訳に使うのは無理そうですが、これはこれで面白いかも。

なお、生成時、ブラウザの翻訳機能を使うとうまくいかないことがあります。その場合は、文章の生成後に翻訳機能をONにしてみてください。

AIチャットから“いい回答”を引き出すコツ

Poeに限らない話ですが、AIチャットからできるだけ、自分の意図に沿った回答を引き出すにはコツがあるようです。何度か試す中で感じたのは、以下の3つのポイントです。

1. 入力は正確に、なおかつシンプルで分かりやすい表現にすることが大切なようです。たとえば何かについて質問をするときに、名称をアルファベットで記載するのとカタカナで記載するのとでは違う回答が出ました。質問文の中での表記ゆれなどもできるだけ排除したほうがよさそうです。

2. AIチャットは「この文が入力されたら、次はこの文章」というような予測を行っているといいます。この「予測」の作業ができるだけ少なくなるよう、あらかじめ質問に自分の知っているキーワードを盛り込むと、的確な回答が表示されるようになりました。

3. 提示された回答が意図したものではなく、再質問する場合は「その回答の何が問題なのか」をAIチャットに理解させないといけないようです。AIチャットの回答を引用してその内容について質問すると、その後の回答精度が上がるように思いました。

得意分野を持つボットを使い分ける

Poeは入力した質問以外にも関連の質問を提示してくれるので、より知識を深めることができます。さらに、得意分野がさまざまなAIボットを使い分けられるのがPoeの最大のメリットです。

たとえば、今読んでいただいているような記事に使う画像を探すのは意外に骨が折れるもの。世の中にはセンスのいいアイキャッチ画像で、読者の目をひく記事がたくさんあるのに、イマイチしっくりくる画像が探せない……。そんな時は「DesignMentor」というボットを見てみましょう。

「Poe」という言葉にはほかの意味もあるようだったので、「AIチャットサービスのPoe」であることをはっきり書くようにしました。すると、こんなにしっかりした回答がありました。

最適な AI チャットボットのイラスト画像を見つけるために使用することをお勧めするキーワードをいくつか紹介します。

•「AI チャットボットイラスト」 - 最も注目され、関連性の高い検索用語です。AI チャットボットインターフェイスのベクターイラストが表示されます。
• 「ロボットアバターチャット」 - チャットボットはロボットまたはアバターで表現されることが多いので、良い画像が見つかります。
• 「AI 会話グラフィック」 - これは、会話の側面に焦点を当てた図解形式です。
• 「グラデーション AI インターフェイス」 - AI の主題と、流行りのグラデーション背景画像スタイルを組み合わせます。

検索結果の中から、次のような点に注意して画像を探してください

• シンプルでグラフィックな方法で AI チャットボットの概念を明確に伝えるもの
• 記事上部の「アイキャッチ」として効果的に見えるもの
• 視覚的に目を惹きながらもシンプルであり、コンテンツが主役になるもの

写真を除外するには、必ず「ベクターイラスト」でフィルタリングしてください。最近ではなく「最も関連性の高いもの」で閲覧します。完全に一致するものを見つけるために、結果の最初の 3 ～ 5 ページを確認することをお勧めします。

どうでしょうか？「デザインメンター」というボットなだけあって、デザインに関する問いにはかなりしっかりした答えを教えてくれると思いました。この記事のトップに掲載した画像は、このボットに提案されたキーワードで検索したものを使っています。

特色に合わせた質問と回答を積み重ねていくうちに、「Poe」を楽しく使いこなせるようになっていけそうです。無料でも存分に使うことができるので、まずは無料で使い倒してみたいと思います。